ガレージキット入門編:スミ入れ簡単仕上げ

こちらではガレージキットをはじめて作る方、模型製作専用の道具や設備がない方のために、
家にあるものや、簡単に手に入る道具でできる方法をご紹介します。

まずはスミ入れのみの簡単仕上げです。(色ぬりは次の初級編でご紹介します)

【用意するもの】 
100均やコンビニで買えるもの:
 カッター、接着剤(主成分シアノアクリレート)、紙ヤスリまたはスポンジヤスリ(600〜800番くらい)、消しゴム
これだけはホビー用:
 ガンダムマーカー、トップコート
あるといいもの:
 新聞紙、箱のふたなど、マスキングテープ、食器洗剤、キッチンペーパー、クッキングシート

【手順】
パーツチェック:
まずはパーツをパッケージから出して、説明書と見比べて見ましょう。お菓子のふたなどトレイになりそうな浅い箱の中に入れて無くさないようにします。
足りないパーツがあればすぐにディーラーさんに連絡。時間が経つと手に入らない可能性が高くなります。

◆下処理:
型の合わせ目にできているバリやゲートをカッターで慎重に取り除きます。
破片や粉塵がけっこう飛びますので、テーブルに新聞紙などをしき、箱の中で作業すると良いです。できればメガネやマスクをして防護しましょう。
ガタガタになっているところがあればヤスリで丁寧にならします。紙ヤスリかスポンジヤスリで、600〜800番くらいの粗さのものが丁度良いでしょう。濡らしたキッチンペーパーを敷いたり、ヤスリを水につけたりしながら作業すると粉が飛びにくいです。

(写真のスティックヤスリは100均で10本入りでした。すごい…)

◆仮組み:
パーツ同士を合わせてみます。うまく合わないところはさらにけずったりして合わせます。
マスキングテープ(両面テープやセロハンテープなどでも可)で仮止めしてバランスを確認します。
接着してからスミ入れするのと、スミ入れしてから接着するのとどちらがやりやすそうか、ここで考えておきます。

◆接着:
接着するところを決めたら、接着剤でパーツを接着します。いろいろ種類があって迷いますが、材料を見てシアノアクリレートと書いてあればOK。ゼリー状のものがたれにくいので使いやすいでしょう。速乾性のものより、ゆっくり固まるものの方がより強力に付き、間違えた時の修正もしやすいです。
(さらに隙間を埋めて合わせ目を消したり、金属の軸を入れて補強したりする方法については初級編で)

◆洗浄:
スミ入れの前に一度洗って削りカスや脂を取ります。水でさっと流すだけでもかまいませんが、食器洗剤を溶かした水にしばらくつけてからよく流せば完璧。細かいスキマは古い歯ブラシなどで落とすとより良いです。パーツを流してしまわないよう気をつけましょう。
キッチンペーパーなど繊維がつきにくいもので水気をとり、よく乾かします。

◆スミ入れ:
スミ入れをします。まずはガンダムマーカースミ入れペンのブラウンを使う方法。
ラインが彫られているところにペン先をちょんっと置きます。毛細管現象でラインに塗料が流れて面白いです。線が交差している所に置くのがコツです。置いたところに丸い点ができたりはみ出してにじんだりしますが気にしません。
すぐに乾くので、はみ出したところを消しゴムで消します。落ちにくい場合はヤスリでなでて削ってしまってもOK。
別で作業していたパーツがある場合は最後に接着。

絵に輪郭線を入れるように、形がはっきりします。これだけでも雰囲気のあるフィギュアに!

もうひとつ、ガンダムリアルタッチマーカーのブラウンを使う方法。
こちらは塗料が流れていかないので、ラインをなぞるように描き込んでいきます。細い隙間にはうまく塗料が入りませんが気にしません。
リアルタッチマーカーも消しゴムで消すことはできますが、消えすぎてしまうので、ガンダムリアルタッチマーカーぼかしペンが必要になります。
ぼかしペンで塗料を溶かしながらふきとっていきます。このときに、溶けた塗料をラインに寄せるようにすると、残っていた隙間にも入ってくれます。

スミ入れペンとは色味もかなり違うので雰囲気も変わります。

◆トップコート:
ちょっと触ったくらいでは落ちませんが、汚れから守り表面を均一に見せるためにも、つや消しか半光沢のクリアトップコートをスプレーしておくのがおすすめです。
消しゴムやヤスリのカスをよく払い落とし、晴れて乾燥した日にベランダや庭でさっと薄くスプレーしましょう。水性やUVカットのものもあります。

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以上、簡単スミ入れ仕上げの手順でした。

線だけをくっきり残すのではなく、少し周りをぼかした感じにするのがコツ。アンティークな象牙細工のようにも見えませんか?

ペンはいずれも200円くらい。
注意点としては、スミ入れペンは他の塗料で塗装した上からは使えません。リアルタッチマーカーのほうが塗装の上からも使えるので汎用性が高くおすすめです。

トップコートをする時のコツとして、置いてスプレーする場合は、クッキングシートのようなつるつるの紙の上に両面テープなどで固定するとよいです。(つるつるの紙が良いのは、うっかり倒してもくっつかないのでダメージが少ないからです。塗装や接着時にも下に敷くと具合が良く、パレットがわりにもなるおすすめアイテムです。)
直接ぶしゅーっと吹き付けず、缶を動かしながら霧をくぐらせるようにふわっと薄くかけましょう。
このDesktop Fellowsの場合、ペットボトルや瓶のふた部分に強粘着の両面テープを貼ってお尻をしっかり貼り付けて、ボトル本体を持ってくるくる回しながらスプレーするのも良さそうです。手にもかかりますのでゴム手袋などをしましょう。

模型作りの正解は一つではありません。いろいろな道具で工夫して、好きなように作ってみましょう!

>>ガレージキット初級編:筆塗り簡単仕上げ