*人形とロボット*アーカイブ


折口信夫の美しい幻想文学『死者の書』を、
あの人形劇三国志の川本喜八郎が人形アニメーションに!

これだけでもすごそうですが、ナレーションに岸田今日子(ムーミンパペットアニメ ナレーション)、主役の郎女(いらつめ)に宮沢りえ(Yonda?パペットアニメ ナレーション)と、パペットアニメ界ではおなじみ?のお二人をはじめ、観世銕之丞、黒柳徹子、榎木孝明、江守徹、三谷昇というそうそうたる声優陣。

物語の下敷きとなっているのは、奈良の當麻寺に伝わる中将姫伝説。

當麻寺というのがまた、かなりのいわくつきで。。
當麻曼荼羅という見事な織物が伝わっているのですが、阿弥陀浄土図なので浄土宗のお寺かと思いきや、空海が参籠したこともあり、真言宗との兼宗(そんなことも可能なんですね)で、むしろ密教法要が中心だとか。
そして當麻曼荼羅は、曼荼羅のように見える浄土図、と見えてやっぱり曼荼羅の本質をも備えているのです。

伝説によれば、阿弥陀仏に会いたいと願った中将姫の元に表れた化尼が、蓮の茎からとった繊維で阿弥陀浄土図を織り上げ、中将姫に絵解きしてみせたのだと言います。

仏教図像研究者としては、パワポならぬ曼荼羅の前でプレゼンする化尼の姿は憧れです。
當麻寺では今も独特な節回しによる曼荼羅絵解きが行われているとのこと。

毎年5月の中将姫縁日に行われている練供養というのがまた異様で、仏様のお面をかぶった演者たちが、中将姫の成仏の場面を再現するというもの。
今年は5月14日に行われるようなので、ぜひ行ってみたいと思っています。

091201_milkbisquit.jpg久しぶりにお迎えしたブライスちゃん。3,000体限定の「プリンセスミルクビスケット ドゥ キューポット」は、食べられそうなスウィーツのアクセサリーで人気のブランド、Q-potとのコラボレーションです。

説明不要のかわゆさ!
ではありますが、一応解説しますと、実際にQ-potの商品にもあるミルクビスケットのネックレスやピアス、Q-potのロゴをプリントした姫なお洋服や、レースの靴下がのぞくブーツ、お菓子のようなステッキや王冠と、細部までこだわりが感じられる仕様です。
なんと、あたまのうしろの例のひも(引っ張ると瞬きし、目の色がくるくるかわります)にも、きれいなリボンが結んであります。
髪の色も一色ではなく、全体に細かいハイライトが入ってとってもオシャレ。

様々なコラボレーションを発表して食欲と物欲を刺激しまくるQ-Pot.。
今度はDocomoからケータイが発売されるとかで、ますます目が離せないのです。


表紙の奇妙な造形のロボットとサブタイトルに惹かれて購入した永瀬 唯 『肉体のヌートピア―ロボット、パワード・スーツ、サイボーグの考古学』。"蒸気につづく電気の時代、見えない光線が支配する新しい魔法の時代。人は既存の身体イメージを解体し、新たなる肉体の風景を描き出した。からくり人形、ロボット、サイボーグ、パワード・スーツ......機械身体をめぐる近代史。"とのこと。

「ロボット」という言葉を作ったカレル・チャペックの『R.U.R.』やリラダンの『未来のイヴ』といったヨーロッパの古典にも触れられているのですが、後半はほぼアメリカのSF史で、文章もなんだかハヤカワの翻訳調。

SFの古典はよく知らなかったのですが、いわゆるタコ型火星人の出典であるH・G・ウェルズの『宇宙戦争』や、アニメ『攻殻機動隊』に登場する関西弁の箱形サイボーグ「ジェイムスン社長」の元になった、ニール・R・ジョーンズの「ジェイムスン教授」シリーズはちょっと読んでみたくなりました。

ホムンクルス(人造人間)として創造されたロボットと、人体の拡張であるパワードスーツやサイボーグ。『ロボットの天才』で見た夢と希望に満ちたロボットたちとは異なる、人の歪んだ欲望の表れとしての機械身体に焦点をあてている書です。


ちなみに表紙は檜山巽さんという女性のCGアーティストの作品だったようです。
人体とカエルを合わせたような造形が、なんともいえない不気味な魅力です。

ロボットの天才
ロボットの天才
posted with amazlet at 09.04.06
ロボットクリエイター・高橋智隆
メディアファクトリー


イケメンロボットクリエーター、高橋智隆氏のロボット開発史。
タイトル通り『ロボットの天才』な高橋氏のマニアックな物作りへの愛には感銘を受けます。

日記のようなカジュアルな文体で、歯に衣着せぬ物言いが面白い本です。
学歴を人生の裏技と言い切り、「背伸びしてでも高い「公的評価」を得ておけば、その後の人生がぐっと楽になる」(p.82)とか、「普通の人がみんなで力を合わせてがんばって何かを成す『プロジェクトX』的な話は嫌いだ」(p.200)とか、思っても普通言わないようなことを平気で書いて嫌味にならないのは、ご本人が成功者であるにもかかわらず、いい力の抜け具合だからでしょうか。。

巻頭には歴代ロボットたちのカラー写真がたくさん掲載されています。
仕事場である京大キャンパスで我が子(クロイノ)とたわむれるほのぼのショットがたまりません。

高橋氏のロボットには技術的に優れた点があるのはもちろんですが、最大の特徴は、往年のロボットアニメをモチーフにしながらも洗練されたデザイン。レトロで可愛いらしく、親しみが持てるその姿。ロボットは人間の代わりに仕事をしてくれる便利な道具ではなく、家族の一員になり得る存在なんだと思わせてくれます。

高橋氏の一人企業、ロボ・ガレージのサイトでは、ロボット達のムービーを見ることができます。(オリジナルロボットの他、鉄人28号やタチコマくんまで!!!)

ロボ・ガレージ
http://www.robo-garage.com/

稀代の生(いき)人形師、松本喜三郎。
4年前に大阪で行われた「生人形と松本喜三郎」展の図録を入手しました。

喜三郎は文政8年(1825年)熊本生まれ。まるで生きているかのようなリアリティのある人形を作り、物語仕立てで見せ物として興行してまわる人形師でした。

090128_tanigumi.jpgその最高傑作はなんといってもこの谷汲観音像。
この仕草。この顔。。あらわな白い肌。。
見せ物であるのに、仏像である。
なんとも艶かしい観音様です。当時の見物人は度肝を抜かれたんではないでしょうか。

エヴァンゲリオン・スタイル』の中で綾波フィギュアと比較して引き合いに出されていましたが(p.134)、確かに、マニアックな執念さえ感じるこのエロさと造形美は、フィギュアの存在意義に通じる物がなくもないですね。

谷汲観音は、明治4年(1871年)から行われた興行「西国三十三ヶ所観音霊験記」の第三十三場面「美濃国谷汲寺縁起」に登場していました。その準備に10年の歳月をかけ、人形は70体以上あったといいますが、現在残っているのはたったの2体。
このレベルの作品が他にもたくさんあったのだろうと思うと、失われてしまったのが惜しい。。人魚なども登場していたといいます。

安政元年(1854年)の興行「異国人物生人形」では、中国の妖怪図鑑『山海経』の影響をうけたとおぼしき異形の人々が登場していたようです。

谷汲観音様は、現在は松本家の菩提寺である熊本県の浄国寺にいらっしゃいます。
いつか訪ねて、会ってみたいものです。

050505_blytheあまりにかわいかったので、今回は娘自慢です。

ブライスという人形を知っているでしょうか?何年か前にパルコのCMキャラクターになっていたので、見たことがある人も多いかもしれませんね。1972年にアメリカで作られた人形なのですが、ひもをひっぱると瞳が4色に次々と変わるのです。現在は復刻されて次々と新しいモデルが発売されていますが、ファッションスタイルによって名前がついていて、服はもちろん、ヘアスタイルやメイクもそれぞれ違っています。

これは"スケートデート"というモデルで、その名の通り、元は真冬のファッションにスケートをはいていました。もうすぐ夏がくるというのに、このままじゃいけない、ということで、私の大好きなランジェリーブランド、ピーチ・ジョンの服を買ってあげました☆

じつはこの服、もとはリカちゃんのもので、ピーチ・ジョンとViViのコラボレーションでつくられたものなのです。頭のサイズはかなり(かなり)違いますが、リカちゃんとブライスの体のサイズはほぼ同じ。だから服をとりかえることができるんですね。おかげでずいぶんファッションの幅がひろがります。。( *・ω・)

同じものが人間サイズでもあるので、彼女とおそろいにしてみたいなぁ〜。


熊谷 惠雲 (vivian)
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