バリー・カーズィン博士『入菩薩行論』研修会

The Way of the Bodhisattva: Revised Edition (Shambhala Classics)

2009年6月23日〜25日の3日間、バリー・カーズィン博士による『入菩薩行論』研修会に行ってきました。

バリー博士にお会いするのは今年2回目。とても優しくてユーモアのある方です。
アメリカ人医師でありながら、チベット仏教僧として仏教を深く学んでおり、西洋的視点から論理的に分かりやすく説いてくれます。

『入菩薩行論(Bodhicharyavatara)』は、8世紀、ナーランダ僧院のシャーンティデーヴァ(寂天)が著したものです。ダライ・ラマ法王はチベットから亡命する夜、わずかな物しか持ち出せない中、この本を手に取りました。以来、どこへ行くにもこの本を携えて行くといいます。

ダライ・ラマ法王の側で20年間チベット仏教を学んだバリー博士から、その内容をそのまま我々に伝授(transmission)いただけるというのです。
密教ではやはり"師資相承"ということを重視しますから、その系譜の末席に連なることができるというのは、本当にありがたいことなのです。

『入菩薩行論』を学んで実践することで、今世で悟りを得られなかったとしても、来世もまた人間に生まれて修行を進めることができる、いわばセーフティネットになるのだとか。

今回は第5章から第6章を解説いただきました。
内容は、主に身体への執着を離れることについて。そして、我々の見ている現実は真実ではない、ということ。
やはり、"一切唯心造"ということは、心の問題を考える上で常にテーマになってきますね。

講義の始めにはシャマタ瞑想を行い、終わりにはチベットの慈悲の瞑想であるトンレン瞑想をご指導いただきました。
チベット密教でも、真言宗と同様、法界定印は右手が上ですが、博士も理由はわからないとのこと。合わせた親指の先は上に向け、小さな火をイメージするのだそう。トゥモの瞑想で、ナーディを上るルン(風)のエネルギーになるそうです。

今回も、学ぶことの多い3日間でした。
「対人援助者向けワークショップ」や「四国巡礼 with バリー博士」も参加したかったんですが。。
また秋に来日されるとのことなので、次の機会を待つことといたしましょう。

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