『夜船閑話』 の本文は、禅病に悩んだ白隠禅師が白幽子の噂を聞きつける所からはじまります。
白幽子は教えを請う白隠に、道教や『易経』の考え方に基づく古代中国医学の身体観を延々と説明します。これが面白いのだけれど一読では分かりづらい。
要は、心臓は火の性質を持っていて昇りやすいので、腹式呼吸によってしずめ、頭寒足熱にすることが大切ということです。
さらに天台の『摩訶止観』に書かれた呼吸法や道元さんの故事など様々な例をあげ、内観によって心火をしずめ気を丹田から足の裏に集中することの重要性を説いています。
中でも、酥を用いる方法が心身の疲れを癒してくれるのだとか。
【軟酥の法】
- 鴨の卵くらいの大きさの、すばらしく良い香りで美味な軟酥(古代の乳製品。牛乳を煮詰めたクリームのようなもの)を頭の上に置いたとイメージする。
- それが溶けて次第に頭を潤し、だんだん肩、肘、胸、腹、背骨から腰骨とおりてきて、心とともに、水が流れるように病も下に流れる。
流れは全身を巡り、両足を暖かく潤し、足の裏で止まる。 - 暖かい酥の流れに浸ることは、世の良医の素晴らしい香りの薬を集め、煎じたもので半身浴をしているようなものだと考える。
これを実践すれば心身が若々しく快適になり、内蔵が良くなり、お肌はつやつやに。
あらゆる病が治るだけでなく、徳が積まれ、どんな道も成就できるんだとか。。
イメージ療法ですが、ちょっと考えただけでもなんだか気持ちが良さそうですね。
心は真実ではない妄想によって容易に苦しむものですが、逆に良いイメージは身体を癒してくれるというわけです。
そして、ここが一番重要なのですが。。
これらの内観法によって健康を取り戻したら、いよいよ(禅の)修行に取り組まなければなりません。健康で長生きになっても、何も成さなければ意味がないのですから。
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今日も、成瀬先生の指導で序文の内観法を実践してきました。
四句を繰り返しながら丹田に意識を集中していると、自然と足腰が暖かくなり、のぼせていた心火が下がる心地がします。お試しあれ。



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