各宗派、学派の成り立ちを、その業績と問題点とともに優劣なく簡潔にまとめた良書。
中庸的立場で原典に依りながらも、確固たる知識に基づいて私見を述べていて好感が持てます。読みやすい入門書でありながら、研究者にとっても示唆に富むガイドブックとなっています。
内容はヴェーダ、ブラーフマナ、ウパニシャッド、ジャイナ教、仏教(小乗、大乗)、マハーバーラタ、バガヴァッドギーター、サーンキヤ、ヨーガ、唯物論、と順に概説しています。
巻末のインド思想史年表も非常に便利。
前半のみの訳だというのが残念ですが、インドを源流とする主要な思想の成り立ちと相関を偏見なく概観するには、かなりおすすめできる一冊です。




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